役員メッセージ

かつ便りNo.13 ~どんな登り方したって良いじゃない~

 みなさま 田中かつゑです。みなさまは初動が早い方ですか? 私の友人(男性です)は決して遅くないのですが、奥さまから「あんたは返事の後、初動が遅い!!!」と何時もお叱りを受けるそう。なので「自宅にも部長がいる。」とボヤいています。なんでも、奥さまの指示がいつも突然で(寝起きなのに犬の散歩を頼む、草むしりしている時に子供の世話をお願いされる等)、すぐに対応できないのが理由なんだけど、奥さまからするとご自分が思っているテンポにご主人が合わせてくれないのでイラつくの繰り返しとか。

 このすれ違いには、見方によって色々な示唆が含まれていると思います。仕事の場面に置き換えてみると、奥さまとご主人は…

  1. 仕事が違う(奥さま:家事やっているvsご主人:庭仕事)
  2. 状況が違う(奥さま:子供に邪魔されるvsご主人:自分のペース)
  3. 時間感覚が違う(奥さま:バリバリ動いている vsご主人:寝起き)

他にも、身体が動いているvs準備段階、焦っているvsのんびり、時間の制約があるvsない、など真逆ともいえる条件下で二人が重要度や緊急度の判断をしているであろうことがわかります。これは当然緊急であると判断した人がそうでない人を責めるでしょう。だって一緒に緊急時の動作をしてくれないから。でも、責められた側はたまらないですよね。悪くないのに(と、思ってる)、ちゃんとやってるのに…何故怒るの? と。

 実際の仕事の場面ではさらに、個人の性格・判断基準・仕事の進め方など、もっとパラメタが複雑になり、かみ合わなかったり、イライラしたり、反発したり、といったイベントが発生します。ま、同僚ならぶつかり合いながらも、お互い成長するというストーリーもあるんですが。

 やっかいなのが、イライラが上司にあたる人だった場合。部下はめったに反発できないですから。

 上記の奥さまが上司でご主人が部下だったら、これはツライ。この部下は上司に対して、ご自分の立場を理解してもらう前に諦めていますが(だって上司がお怒りモードだし)、みなさまだったらどうしましょうか。

 これは酷なようだけど、上司の部下指導がよろしくない例です。もちろん、部下も上司に対して、自分の置かれている状況を説明すべきではありますが(単純に上司が部下の状況を理解していない場合も多い)。

 上司は、自分のペースややり方でお手本を見せる場面と、部下の主義主張を汲んでじっと耐える(耐えるんです・・・)場面を使い分けるべきなんです。上記の例では奥さまが、ご主人の状況を理解したうえで、火急ならその理由を伝える。そうでなければ、ご主人にいつできるかを問いかけるプロセスが必要なんです。なんたって部長だし。

 頂上を目指す登山も、どのトレイル(登山道)を通っても誰も責めません(登山道以外は危険なのでダメです)。だって登頂が目的なんだから。日が暮れないうちに帰宅できれば時間も制約ないですね。一時間で駆け上がっても、のんびり写真でも撮りながら三時間ほどかけても良し、です。仕事のやり方も、そんな風に出来たらいいですね。現実はチームで仕事していると、自分のやり方と違う部下に対して、イライラしたり口挟みたくなるのですが、そこは上司。グッと堪えて、じっと観察。要所要所の指導で軌道修正を試み、チームのパフォーマンスを上げましょう。

mohamed HassanによるPixabayからの画像