役員メッセージ

かつ便りNo.14 ~夏休みの宿題~

 みなさま 田中かつゑです。帰宅時にはもうスーパーが閉店時間過ぎていて地味に困るので、計画的にビールを買っておかないと…と決意。でも買い込むとあるだけ飲んでしまうんですね。ジレンマ。

 若い人を見ていると、ふと自分が若かった頃のイベントを思い出すことがあります。未熟だった頃の失敗とか、無茶苦茶悩んだこととか、嬉しかったこととか。その中でも今日は「苦手・お初(つまり勘所が働かない)」な仕事にぶつかったときのお話をしてみます。実は私、細かい作業、ち密な計算、事務が大の苦手。面白味を見いだせないのです。そんな私が取り組んだのが、お客様システムにトラブルが発生した時の一件当たりの平均コストを求めるというもの。さあ、どうしましょう。

 サンプルとして、半年分のトラブル情報が格納されたデータベースを前にして……途方にくれました。正直。細かくて、ち密で、事務っぽい(分析だけど)仕事です。30,000件もあります。しばし、呆けながら考えました。どうやったら楽に楽しく出来るかを。楽しく出来ないと自分がくじけてしまうので。

 さて、どうしたと思いますか?種明かしをすると、楽しいネタをデータベースから見つけることにしたんです。分析パラメタをあれこれ考えて(20パターン以上試しました)、分析手法で結果の違いを検証して、どのように表現したら美しくわかりやすいかを工夫して…。分析に使った時間は2ヶ月強。ずっと、端末の前であれこれ試行錯誤していました。そうなると不思議なもので、完成のイメージが掴めてくると、やっている事が段々と面白くなってきたんです。トラブル一件当たりのコストを求めることでその先のやるべき仕事が見えてきたことが大きかったし、その過程で細かく・ち密な事務(分析)という手段が存在しているだけなんだとわかったし。

 ああ、仕事って考え方と工夫次第で楽しくも苦しくもなるんだな、と納得した瞬間でした。

 あと、このイベントには思わぬお土産が付いてきました。
元々は社内でのコストダウン用の計算に使用するはずだったのが、数字がはっきりしたことで、

  1. 社内での取引源泉に利用できるようになった
  2. 商品開発時の原価計算ができるようになった
  3. ビジネスプランが容易にできるようになった

などなど、実ビジネスで活用することができるようになったんです。

 そうなると、面白さが止まりません。ビジネスに関する興味がムクムクと沸き、アイディアも出てきて、実行に猪突猛進していく。自分でビジネスモデルを作るきっかけとなったんです。

 苦手なことを後回しにすると、どんどん山積みになってきて、とてもじゃないけど処理が無理。夏休みの宿題みたいに8月31日に泣きながら辛い時間を過ごした挙句、登校日に先生に出来の悪さを怒られる羽目に。でも、その中で自分が好きな要素(あくまでも要素)を見つけて楽しい事を産み出すことが出来れば、自分の世界が広がって、宿題を超えた新しい創造が待っている。これが私自身の経験を踏まえた答えです。

Kerstin RiemerによるPixabayからの画像