役員メッセージ

かつ便りNo.20 ~SECI(セキ)モデル~

 みなさま 田中かつゑです。ぬか床を入れ替えました。ぬかは毎日かき混ぜないとダメになるし、暑さ寒さに弱いし手間かかるんですが、子供たちが成人して猫以外誰も構ってくれないので……

 今日はSECIモデルのお話です。SECIと書いて「セキ」と読みます。
共同化(Socialization)/表出化(Externalization)/連結化(Combination)/内面化(Internalization)の頭文字です。
これは日本人の仕事のやり方が基になっているって知ってました?経営学者の野中郁次郎先生が提唱者です。

 図を見ると、そしてSECIモデルの本や説明の単語を読むと、難しい…と思うでしょうが、実は私たちが身近で行っている行動を論理的に表したに過ぎないんです。順にご説明します。

  1. 共同化(Socialization):先輩に教えてもらいながら仕事をしていくうちに知識やノウハウが身につくこと【自分に閉じているから暗黙知】。
  2. 表出化(Externalization):自分の知識ノウハウをマニュアル化したり、チェックシートにしたりして他の方々が理解できるようにすること。【公なアウトプットだから形式知】
  3. 連結化(Combination):例えばチェックシートを他の人のノウハウも一緒にしてより良くしたり、マニュアルを改版して読みやすく、詳しくしたりすること。【アウトプットの改版や集合だから形式知】
  4. 内面化(Internalization):その進化したマニュアルやチェックシートを活用していくうちに、新たな知識やノウハウが身につくこと。【理解しノウハウを溜めるのは自分に閉じるから暗黙知】

 いつもみなさまがやっている事ではないですか?やってますよね?

 でも…3.の連結化。これが結構ハードル高いんです。大体が2.の表出化で終わってしまうんですね。そして時代と環境の変化と共に、せっかく形式化した知識ノウハウがゴミと化していく。心当たりないですか?

 野中先生(彼は海外では「ジェロ」と呼ばれています。何故?ってお聞きしたら、外人は“IKUJIROH”が発音できないからだそう)はSECIモデルをちゃんと回すために「場(バ)」が必要だと強調していらっしゃいます。

 そしてSECIモデルの「場」は、以下の4つが必要なんだそうです。

  1. 共同化の場「創発場」:要するに人との会話。自分の中で知識やノウハウを溜めるから。
  2. 表出化の場「対話場」:マニュアル書いたり、プレゼンしたりして知識ノウハウをみんなで共有すること。
  3. 連結化の場「システム場」:みんなでワイガヤやったり、他の人の知識やノウハウも交えて②をブラッシュアップすること。
  4. 内面化の場「実践場」:自分で③を実施していくうちに新たな気づきを得ること。

これを簡単に言うと


自分の気づきを人に解るように表現しよう。
せっかくの気づきなのだから、みんなで話し合いながら良くしていこう。
そして常に新しいスキルノウハウを溜めて共有するサイクルを回そう


ってことなんです。偉い学者さんが論文や本を書くと難しく聞こえるだけ。

 今みなさまが実行していること、お仕事の内容はまさしく場です。沢山会話して、知識ノウハウを溜めて発散して高めあってもらいたいな、と思ってます。

トップ画像の出典:『知識創造企業』 野中郁次郎、竹内弘高=著/梅本勝博=訳/東洋経済新報社/1996年3月(『The Knowledge-Creating Company』の邦訳)