役員メッセージ

かつ便りNo.40 ~以心伝心~

 みなさま 田中かつゑです。雨の日のニャンコは普段にも増して良く寝ます。その寝顔を見ていると…起こしたくなります。渋々起きたニャンコが「遊ぼう~」と、ランランと目を輝かせて来ると、(寝てくれないかな…)と思い始めます。はい、我儘です。ごめんなさい。

 当たり前のことですが、自分と他の人とは違います。自分がすごく好きなものでも、他の人には苦手かもしれないし、そもそも興味がないかもしれない。なので、私はプレゼントの品物を選ぶ時、とても時間がかかります。あれこれ考えてしまって決まらないのです。自分へのご褒美ならすんなり決まるのに…と歯がゆい思いをします。みなさまはどのようにしてらっしゃるのでしょう。

 かたや、この場面を仕事に当てはめてみます。立場、決定権の有無、スキルの違いなどパラメタは沢山ありますが、やはり私は自分の考えた結果や価値観のみを押し付けるのはよろしくないと考えています。

 何故か。前述のプレゼント授受と同じことが起こるからです。

 痛感したのが前職の時。上司が部下に号令をかけました。「我が本部は骨太の構造改革を実施する。みんなそのつもりで。」 これ、的確に平易な言葉で翻訳できる方いらっしゃいますか。少なくとも私には何のことやらさっぱりわかりませんでした。「骨太って何?」「どの構造をどんな風に改革して目指すゴールはどこなの?」「そのつもりって何すればいいの?」100%理解不能。

 種明かしをすると、結局本部内は凪の様に何も変わらず、「骨太の構造改革」という言葉すらどこかに消えてしまいました。今となってもその上司が何をやりたかったのか不明です。

 私は仕事の指示を出す時5W2Hでは特に(Why/What/Who/When)の説明に力を入れるようにしています。もっと言うと(Where/How much/How to manage)はご相談というか、任せます。(※ How muchをご心配の方。会社組織の中では稟議基準があるので担当が独自判断で膨大な予算を使うことはできません)

 親子や恋人、長年連れ添って酸いも甘いも分かりあっているご夫婦でさえ、個々に違った考えや好み、価値観があるのに、ましては会社の部下と以心伝心なんて絶対にありえないと固く信じているからです。

 でもここにも落とし穴があって、Why/Whatで説明したことが本当に伝わっているか問題が生じます。例えばこんなことはありませんか?

私:「今日は暑いわね。アイスクリームでも食べましょうか。買ってきてくれる?」
相手:「OK。何が良い?」
私:「バニラかな。」
相手:「了解。」

 買ってくれたのは…〇ーゲン〇ッツでした。私が食べたかったのは雪見〇〇ふくだったのですが。でも文句は言えませんよね。買ってきていただいたし、具体的に商品名を言わなかったのは私だし。

 この例は、お互いに同じ単語を使用していたとしても、解釈が異なっている場合もあるという事なのですが、これが仕事で発生してしまうと、とんでもない事になります。

 よって、お互いに理解し合えたと安心する前に、その内容を別の言葉で言い換えてみる作業が必要になります。先ほどのアイスの例で言えば、形状・メーカー・脂肪分の度合などで絞り込むか、味の好みを確かめるかに相当すると思います。

 仕事の内容で言えば、定性な要素を定量化する。抽象表現を具体化する。言葉のキャッチボールだったら図式化してみる、あるいは書いてみるなどです。このように心で思っていることをきちんと表現することでやっと伝心にまで届くのではないかと、日々痛感しています。

Ulrike MaiによるPixabayからの画像