役員メッセージ

かつ便りNo.48 ~楽しみの見つけ方~

 みなさま 田中かつゑです。ニャンコも分別があるんだなぁ、と思うヒトコマ。猫同士でケンカをしていて、シャーシャー!と叫びまくっている時、その仔を抱っこするとですね、ケンカの相手にはまだまだ吠えているのですが、私にはゴロゴロゴロ…変わり身が速いのか、気を使っているのか、両方か…。

 世の中にはこんなに沢山の人がいるのに、趣味・嗜好・感性は様々です。同じ現象を目の前にしても、おそらくそこから受け取るもの、その先に行動することは一人ひとり違うのでしょう。けれど私自身もそうなのですが、同じような考え、感性の方と一緒に居ると楽で心地良いです。そして半ば無意識に違う感性を排除や、否定しがちにもなります。何故でしょう。絶対、なんてないのに…

 この思考の偏りを危ないと思えたのは、実は子供たちのお陰です。遺伝子のなせる業か、私の子供たちは二人とも、内面は私に全然似ていません。そうなると、彼らが好きと反応する物事・価値観が私から見ると、「?」と思う事が多くなります。例えば、

 子供
服の好みシャープなデザイン、派手目が好き。落ち着いた色合いとデザインが好き
香辛料苦手。和食が好きニンニク大好き。イタリアン大好き
性格大雑把、情が深い細かい、冷静
趣味生き物関係好き無機質関係に夢中

 子供たちが小さい頃は、親の考えや行動規範を真似するため、私は彼らの上記の様な異なった部分に気が付きませんでした。ところが彼らが自己主張するようになると、改めて違うなぁと思う事が色々発見されるのです。面白くもあり、不思議でもあり、違う人間なんだと強く感じました。

 おかげで他の方々が自分と同じである訳が無い、違うのが当たり前という前提に立てるようになりました。

 改めて、人と自分は違うはずということが解ってくると、副産物としてこんな良いことがありました。

  • 違う意見や考え方と出会うと、”AND”で繋げられて考え方が広がる。
  • 自分では絶対に思いつかないアイディアや発想が頂ける。
  • その人の思考過程を想像することで、自分自身も気づきを得る。

 なんだかとっても得をした気になってきます。(もちろん、一般常識や倫理から、ちょっとムリ…な場面もありますが。)

 違う考え方や発想に触れると、自分のステージが広がります。今まで受け入れることが怖かったこと、踏み込めなかったことにも、それほど臆することなく挑戦できます。そして、何よりも自分だけでは絶対に出会えなかった新しい楽しみに会えるのです。

 例えば、国宝「曜変天目」。はい、全く興味なんてありませんでした。けれど渋々出かけた美術館でその美しさ、小宇宙に出会ってしまい、私の「自然」に対する見方がガラリと変わりました。その極限の美。人がどんなに驕ってもたどり着けない極致。感動の極みです。そして教えてくれた友人に感謝すると共に、その美しい焼き物作りに携わった方々に思いを馳せると、私自身の心が豊かさに包まれます。

 人が何かを好きになったり夢中になるには、その人の価値観が強く影響しているのでは…?と推測します。だとすれば、その片鱗でも自分が共有できることで、好きが広がっていく、楽しみが増えていくことになります。未知な事を知り触れることで、奇しくも自分の度量や知識、スキルも広がり新しい楽しみ方の発見にもなるのですね。

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