役員メッセージ

かつ便りNo.60 ~ハレ(Special)とケ(Daily)~

 みなさま 田中かつゑです。ニャンコの毛がモフモフになってきました。中でも長毛の女の子は身体も柔らかく、抱っこするととっても気持ちが良いのです。お膝の上で彼女がゴロゴロゴロ・・・と言い出すと、不本意にも一緒に寝落ちしてしまい、慌てることもしばしば・・・(^^;。

 銀座にお野菜のお料理がとても美味しいお料理屋さんがあります。先日本当に久しぶりにお邪魔したのですが、シェフの腕前は衰えを知らず。出てくるお料理は五感の全てに嬉しく楽しく、そして美味しい。一食のコース内で使用したお野菜は何と60種類近く。その一つ一つが旬であり、持ち味を活かした、まさしくプロの技。とても幸せな時間を満喫させて頂きました。まさしくハレの日(特別な日)にふさわしいお食事だったと思います。

 方や、昨日の夕食。冷蔵庫のお掃除も兼ねて残っていたお野菜を使い切り、冷凍庫に眠っていたお肉や半調理しておいたお魚で有り合わせの食卓です。それはそれで美味しく、もちろん自分の味なので食べなれた安心するお惣菜が並びます。ケの日(普通の日)です。

 多分日本に限らず、特別な行事と普段の生活はメリハリと共に人々の生活に溶け込んできたのでしょうが、この頃は昔のハレ相当の食事が多く、逆に服装に至ってはハレの場でもケでは?と解釈される姿も見受けられるようになりました。環境の変化と共に行動様式も変わっていくのであろうと思います。

 けれど私が古い人間なのかもしれませんが、代わり映えしない日常があってこそ、特別な行事を大事にする感情が芽生えるのだと思っています。またその行事へ畏敬の念を持つことは、自分がこの世の中に生かされていることを再認識しながら感謝の心を育む良い機会だとも思います。

 そこから振り返ると、ハレの日の食事・服装・飾り付け・礼儀作法等、一つ一つを丁寧に迎えることは、自分自身の心の持ち方・生き方にも関わってくるのではないかと思うようになりました。

 季節の移ろいに感謝しその心を表すため、自分自身も行事をお迎えする心構えの服装で臨み、食事も行事にふさわしい豪華さを取り入れる。普段の日は労働しやすい清潔な服装で、身体の調子を整える源となる食材を手間暇かけずに満遍なく頂く。この季節は栗や蓮根、茸などが美味しいですね。そのように、ハレの日を楽しみにしながら、ケの日々を質素にけれど穏やかに暮らしていると、身体もそんなリズムに溶け込んでいくような気がします。

 このハレとケの考え方は仕事にも応用できます。ハレは例えばお客様との商談の日、上司へのプレゼンの日、何かの試験の日、等ご自身で勝負!と思う日ですね。かたやケはコツコツと毎日積み重ねて行く自分自身の軌跡です。ケの努力・創意工夫・準備なしでは、ハレの日はやって来ません。仮にチャンスが到来したとしても、満足のいく結果にはなかなか届かないでしょう。だってハリボテですから。

 大事なハレの日を昇華させるために、地味なケの日々はとても重要です。一見代わり映えしないケの連続に、時には飽きたり、嫌気がさすこともあるでしょう。けれどそれらは、ハレのための準備時間であり、ご自身の力を溜める機会でもあります。ハレの日を思い描いて一歩でも進みましょうね。

 毎日、お布団に入るときに「今日も良い日だったなぁ。」と思いながら眠りにつきたいです。もちろん良い日ばかりではない事は重々承知。私も夜まで怒りが収まらない日があることあること…。け・れ・ど、怒っている自分を引きずることは、決して自分の心の健康に良くない事も分かっています。叫びの壺かお皿割りか…いやいや、ニャンコを愛で撫でてクールダウン致します…。