みなさま 田中かつゑです。猫にもショートスリーパーとロングスリーパーがいるようで、前者の仔は人間がいるときは殆ど起きています。遊んでぇ、かまってぇ、抱っこしてぇ、と甘え放題。きっと誰もいないときは死んだように寝ているのでしょうね。
私の友人に英語を勉強し直すのが趣味(にしか見えない)の方がいます。英会話教室に始まり、CD群、海外の方のとのチャット、何冊もの本等、かなり投資しているのですが活きているとは言い難く…。
私から見ても、かなりの額を英語に費やしている様なのに、一向にその兆しが見えない。どうしてなのでしょう。その理由を直接ご本人にぶつけてみました。
曰く、
- 教材を買ったら安心してそのまま(本を開いてもいない。CDを聴いてもいない)
- 英会話教室の契約をしたら安心してしまった(毎回のレッスンの予約をしていない)
- チャットは話すタイミングが分からず、何となく疎遠になった
- 自分で読み書き聴く時間がない(確かにお仕事はお忙しいんだと思います)
そして、やる気はあるけど続かない。何か良い方法はないか? という運びとなりまして。
私の頭の中は?????……そこで、「英語はやらねばならぬであって、本当はやりたくないのでは?」と直球を投げてみた所、あっさり、「うん。」 その方は海外出張に備えて英会話の必要性を感じてはいるものの、億劫、面倒くさい、通訳がいるし……などの言い訳がすぐに頭に浮かび、毎回決心をして大枚をつぎ込みはするものの、そこで力尽きてしまうのだそう。ああ、やっぱりそうだったんですね、と思いました。
もしも、その方の海外出張に通訳の方が同行しなかったら、そして出張の目的を一人で達成しなければならなかったら、きっと血眼になって最低必要なフレーズ位は覚えると思うのです。でも、頼れる通訳の方が同行し、出張の間中不自由を感じなかったらそれはやる気は起らないでしょう。気持ちが追い込まれていませんものね。
…ここまで読んでドキッとした方いらっしゃいましたか。
そうですよね。「やりたい!面白そう!」という題材に関しては、すぐに身体が動いて着々と成果をあげ、努力をし続けることが出来るのですが、そうでない場合は?ということですね。よくわかります。
でも、今一度考えなおして欲しいのです。なぜ、やらねばと考えたのか。やることのメリットは何か。逆にやらなかったときのデメリットは。そして「やる」事のゴールはどこか。
漠然とした、または手が届かないゴールを設定すると、それだけで気が遠くなる思いがします。すると、できるかな → できなかったらどうしよう → できないかもしれない → できないに決まってる、と負のスパイラルが廻り始め、できなかった自分を守るために、最初から挑戦しない言い訳に終始してしまいます。
そうではなく、例え目指すゴールが空の果てのように遠かったとしても、実現可能な一歩をゴールとして欲しいのです。さらに達成のご褒美があるともっといいですね。私の場合はこんな感じです。
- やらなければならないこと:好きな要素を探す。やった先の次の楽しいご褒美を想像する
- 気乗りしないこと:その理由をはっきりさせて、自分の中で消化できない事はきっぱり諦める
- 嫌いな事:やる理由が納得できれば割り切る。そうでなければ止める
これらは、全て始めてから中途半端にならないよう、挫折しないように防波堤をつくる考え方です。意思が強くない私としては、すぐに楽な方に流されやすいので、何とかしがみつくものが欲しいわけです。また、すぐに達成できそうなゴールを設定するのも、出来た自信を味わいたいから。子供みたいな方法かもしれませんが、こうして千里の道も一歩から。少しずつ見えない目標に向かって進んでいくのです。
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