みなさま 田中かつゑです。1年半ぶりに帰省した息子に群がるニャンコたち。みんな自分の匂いを息子に擦り付けてマーキングしています。どんなに離れていても家族ってわかるんだねぇ。偉いねぇ。離れていると寂しいねぇ。
独り暮らしも板についたせいか、息子と社会人同士の会話が出来るようになりました。学生だった頃の彼とは違い、異なる価値観や考え方に柔軟になりつつ、自身の核をしっかりと持っている事に頼もしさを感じます。同時に彼が常に前(未来)を向いている事に羨ましさも覚えます。今回の帰省で、また成長した彼の横顔を見せてもらいました。今回はそんな息子とのやり取りを通じ、自省したことを書いてみます。
下記が息子と私の違いだと感じた点。年齢も関係しているのでしょうが彼はポジティブが勝っています。
息子 | 私 | |
仕事に対する姿勢 | 現状分析をしつつ、自分なりの改善案を持ち上司に働きかけると同時に自身も遂行 | 経験値が邪魔をして新しい発想や改善ができていないこともあり |
思いやり | 温厚かつ礼儀正しさを忘れず | 私の温厚は感情の劣化です… |
行動 | 自制を忘れず、楽しみを大切に | 楽しむことを忘れがち |
思考 | 未来を思い描き不測に備える | 過去に縛られることしばしば |
息抜き | 上手にできている様に見えます | 下手です |
これは私から見た息子の一部を抜き出したに過ぎず、絶対に全体を語ってはいません。今、私が感心しているのは、30歳前の若者が今を楽しみつつ、見えない未来に対して吉凶を思い悩むことなくしっかりと前に進んでいるという事なのです。言葉を恐れずに言えば、彼はこれから自分だけのキラキラした未来を創っていくように見えます。
方や私自身はどうなのか。経験値ははるかに彼より勝っていますが、還暦を控え感動や好奇心が薄れてきたのを感じます。また容易に次が見通せると思うため、ワクワク感がどこかに行ってしまう事もしばしばあります。私が彼に対して羨ましいなと思ったのは、きっと見えない未来に向かっていく姿そのものなのかもしれません。夕方、自分の城へ帰る息子を見送りながら、私は今後自分のキラキラさんをどの様に創り上げていくのかを考えました。ちょっとだけ背伸びをし、楽しんで、未知なるものを手掛ける。そんなことを増やしたいなと。
けれど、これは言葉で言うほど簡単ではなく、自分の生き方や生活のリズム、時間の使い方にまで関わってくる事柄なのだと思います。過去に実行していた様に時間を効率的に使って、開けた時間に新しい事を詰め込むやり方はそろそろ通用しなくなりました。何か新しい事を始める場合は今までの澱をどうするのかまで判断しながら、本当に大事と思われるものだけに集中する必要が出てきたのだと思います。 好奇心と体力に任せて馬車馬の如く走る時間は終わりました。これからは少し仕事のペースを落としつつ、自分の一日が楽しかったと思える日を増やしていきます。既に若い頃と趣味嗜好が変化しているのが自分でもわかります。その感性を大事に、素敵なおばあちゃんを目指して背筋を伸ばして生活していきます。真っ赤なちゃんちゃんこは私には似合うかな…?