みなさま 田中かつゑです。夜明けの時間が早まるにつれ、ニャンコたちがソワソワする時間も同時に早まります。「お腹空いたの~」「ごはんなの~」 ニャンコたちの朝ごはんは6時15分と決まっていますが腹時計の方は進みが早いようです。
今年も通年採用で様々なご経験をお持ちの方々とお会いしています。中には全くの異業種から私たちIT業界に飛び込もうとする方もいらっしゃいます。そこで今回はそんな方向けに、表面からは伺えないIT業界ならではのお仕事の種類をご紹介いたします。
どんなお仕事でもそうですが、物事には表と裏があります。華々しく映るかもしれない業界でも、地味な作業と反復の繰り返しだったりします。ちなみに、米国のITベンダでのソフトウエアエンジニアのステップアップは、大雑把にこんな感じです。簡単にご説明しますが、テスト(テスター)がスタートで企画(プラン、プランナー)がゴールです。そして企画を上流工程と呼び、そこから下流工程に行った最後がテストです。
- テスト(デバッグ):開発中または製品として世の中に出る前のプログラムに対して、完成度を高めるため、正常系/異常系双方のテストを実施する。その中でバグ(エラー・誤動作等)も検出する。
- バグフィックス:製品版として世の中に出たソフトウエアに対して、バグが見つかった場合にそれを修正して全体の整合性をチェックする。
- 開発:詳細設計書に従い、ソフトウエアをコーディングする。
- 設計(デザイン):企画段階でまとめられたお客様の要件・機能・制限事項などを元にソフトウエアを設計する。この場合大まかな設計を実施した後、詳細な機能の設計に入る。
- 企画(プラン):お客様との調整により、必要な要件・機能・制限事項等をまとめ上げる。
異業種からIT業界に入ることを考えている方々の多くは「開発(プログラミング)」がお仕事の内容だと思いがちです。でも、考えてみましょう。何をどんな風に作るのか決まっていなければ、プログラミングはできませんよね。また、プログラムを作りっぱなしでテストをしない状態ではお客様に納品などできませんよね。さらに、全ての工程を一人でこなすことも出来ません。チームワークと作業分担、情報の伝達と相互理解。さらに地道な作業を工程線表に従って黙々とこなすことも大事な仕事の要素となります。納品後のプログラムは、お客様がご自身の観点でそのプログラムをお使いになります。プログラムの開発者が正しいと考えて作りこんだ機能でも、お客様の思う動きと著しく異なったら、それは残念ながらバグです。お客様の考えや要望をきちんと把握できていなかったIT業界者のミスです。切ないですね。
IT業界にはシステムエンジニアという重要な職種があります。SE(System Engineer)という単語を目にしたことがあるかもしれません。このSEは大きくインフラ設計・構築・運用と、アプリ設計・構築・運用のお仕事に分かれます。それぞれソフトウエアを扱う事は共通していますが、求められるスキルは異なります。
インフラのエンジニアはお客様システムの根幹を支えます。お家の基礎(地盤・基礎工事・上棟・電気・水道・ガスなど)を設計して創り上げることと似ています。上記の企画と設計技術により、構築模様が変わってきます。やはり前工程は大事です。
アプリの方はお家の内装(壁紙・キッチン等の設備・家具等)と似ています。お客様の好みやお家の間取り、広さによってできることが変わってきますね。ここも企画・設計は必須です。
そして、IT業界でどのお仕事に携わったとしても、悲しい事にソフトウエアは目に見えません。ご自身のお仕事の成果が、例えば洋服とか靴、時計、アクセサリーのようにお客様に喜んでいただいている様子は直接伺えません。なにせ私たちは縁の下の力持ち。黒子の立場ですから。(銀行に行ってATMを使う時、そのソフトウエアを開発した人に思いを馳せて感謝したことのある方いらっしゃいますか?)
こんな私たちの業界ですが、今やソフトウエアなしでの生活は絶対に成り立ちません。今、みなさまの周りを見渡しても、目に見えないソフトウエアが影になり日向になり、私たちの生活を支えてくれ、便利さを供給してくれています。それは素晴らしいことです。あなたの踏み出す新たな一歩が、やる気と向上心、好奇心と努力によって明日のあなたを創ります。 Join Us!