みなさま 田中かつゑです。猫を見ていてあざとい…と思う事があるのですが。彼らは対人間と対猫で鳴き声が違うんです。人に対しては甘ったるい声で、まるで「ねえねえ、アタシ・ボク可愛いでしょ。甘えるの~抱っこなの~」。片や猫同士では、声色が低く変わります。「アタシが・ボクがそこに座りたいの!」「やだ!」「やんのか!」お願いでございます…平和に暮らしましょうではありませんか。
先日知り合いの男性が「近年足腰が冷えて困る。さらに靴下を履くとゴム部分が食い込んで少々痛い。年のせいか浮腫みが出て来て…」とおっしゃっていたのを思い出し、男性用タイツみたいなものはあるのかなと百貨店を覗いてみました。昔と違ってメンズコスメ用品が増えたなぁと思いつつ(内心では「男性用」と「女性用」ってコスメの違いは何なのだろう?と思います)お目当ての品を探すのですが、ない。ではメンズ専用やカジュアルな洋服屋さんでは?ありません、扱っていないようです。レギンスはあるのですが、タイツは見当たらないのです。(結局通販で販売しているのを見つけ、その方にお教えしました)
そうそう、息子用に背広の上に着るコートを買いに行った時も丈のバリエーションが少なかったのを思い出しました。
女性に比べて男性の身にまとう服や小物を扱っている店舗数はかなり限られているようです。試しに最寄りの駅で男性用の被服専門店を検索すると、20にも満たない結果となりました。多分女性用なら100店舗以上見つかるかと思います。世の中のおしゃれな男性はどこで素敵な洋服を調達しているのだろう、と勝手に疑問に思います。同じようなことは和服でも遭遇します。リサイクル店では(主に背の高い)男性用の和服は探すのが非常に困難です。着付け教室も女性のそれと比べ少なく、1回完結型のレッスンだとか。もし私が男性で、服飾に興味があったらストレスが溜まるかもしれません。
話しは変わりますが、私の息子は親ばかの私から見ると、オシャレに映ります。地方に住んでいる彼はどうしているのでしょう。彼が中学生位までの時は、私がお財布となり、彼の気に入った服や鞄などを一緒に買いに行ったものでした。高校生になると、お友達や一人でお店をハシゴし、自分なりに気に入った物を調達していたと記憶しています。そして今。「近所には有名なスーパーマーケットのモールしかないんだよ」とぼやいていた息子は、帰省の度に洋服屋さんを回って、自分の気に入った服などを仕入れ、地元でファッションを謳歌しているとか。地方には男性用の服飾専門店は少ないようです。洋服選びも大変なのですね。そういえば、息子は自宅にいる頃でもコスメには気を使っていたと思います。化粧水・整髪剤・香水・ヘアアイロンなど息子専用のオシャレ用具が洗面台に鎮座していたっけなぁ。
実は私、今まで気にもしていませんでしたが、「オシャレな男性」ってどんな人と巷では言われているのか、ちょっと検索してみました。…ぅわぁ。出てきます!すごい情報量と種類です。自分の個性を知ろうから始まり、似合う服の色や形・フォーマルとカジュアルの違いや組み合わせ方・流行の取入れ方等、女性向けと同等の情報が溢れています。ほおぉ、すごい。これらの情報は「男性」という括りが必要?と疑問も湧きましたが、それなりにうなずける内容ではあります。全部やったらさぞかし疲れるでしょうが…
昭和の時代が青春だった私には、男性が外部メディアを活用しながら自分なりのオシャレを実現している姿があまりしっくりとしませんでした。でも今は個々、1人1人が自分を表現する手段としてオシャレを楽しんでいるんだな、そしてその表現は見える所だけでなく、普段見えない所にまで及んでいるのだなとも感じました。さながら江戸時代の商人が贅沢禁止令に反抗して、地味な着物の表地と、派手な絵柄を裏地や長襦袢を楽しんでいたみたいに。これ、「裏勝り(うらまさり)」と言うそうです。粋な美学ですね。