役員メッセージ ちょっと苦しい時に読んでみて

かつ便りNo.123 ~好き嫌いはあるにせよ~

 

 みなさま 田中かつゑです。我が家の女の子ニャンコには心底お姫様気質の仔がいます。人の膝は彼女の物。特等席に鎮座ましまし。人が食べているものは(たとえ食べたことが無い物でも)味見をせずにはいられない。他のニャンコが近づくと「シャーッ(来ないでよ!!!)」と金切り声。男の子チームはタジタジです。

 先日ある中間管理職の方から仕事についての悩みを聞く機会がありました。そこで改めてマネジメントは難しいなと痛感。今回はそのお話です。

 その方はとても心優しく、部下への面倒見も良く、上司・同僚・部下からも慕われている管理職です。仕事も真面目。自己規律もしっかりとしており、タイプ分け™(※)ではサポーターに分類されるような仕事スタイルです。

※タイプ分け™:タイプ分け™とは、臨床心理学、組織行動学などをベースに人のコミュニケーションスタイルを4タイプに分類する診断テスト。私たちの対人関係のあり方は、コントローラー/アナライザー/プロモーター/サポーターの4つのタイプに分類することができる。

さて、その方の悩みは、3種類ありました。以下に列挙します。

  1. 部下の成長に関すること
  2. 若い人に対する指導の仕方
  3. 自分自身の壁の乗り越え方

どれも、ある程度の年齢と経験値を重ねると対峙する悩みですね。どのように解決の糸口を探っていきましょうか。具体的にはこんな感じです。

1.「自分の指導力が足りないのだと思います。部下の遅刻癖が直りません。部下のためにもならないし、仕事内容やお客様にご迷惑をお掛けしてしまうのが辛いです。」

⇒「部下のため」という考え方は捨てましょう。仕事の仕方/スキルなどについては指導可ですが、私生活についての指導は徒労に終わる可能性大です。上司が懸命になればなるほど、部下は鬱陶しいと思うか馬耳東風で何の解決にもならない事が予想されます。仕事の目標は「きちんと与えられた仕事を遂行すること」であり、遅刻が酷い部下がいたら、チームで仕事に穴を開けないようにどのようにカバーしていくかを検討する方が重要です。(極端な話、遅刻により部下の査定が下がってもその部下の自己責任と捉えられます。)

2.「新人が言葉遣い・目上の人への心遣い・報告書の書き方などに無頓着でWEB上の記事をそのままコピペします。事前に上司である私へのレビュー依頼も来ず、直接その上の上司に提出し、私が怒られてしまいます。」

⇒自分の若い頃や中堅の方が新人だった頃と今では、受けた教育も環境も人間関係の常識も異なることを考慮しましょう。このくらい出来るはず、という思い込みはせず、当たり前と思われることも理由を付けて説明していきましょう。少々面倒くさいと思われますが、学生から社会人になった方々は右も左もわからなく不安であることを鑑み、1つ1つ教え成長を促しましょう。私も若い方々の言動にびっくりする事がありますが、ジェネレーションギャップは確かに存在することを前提に「社会」という世界を教えることから始めましょう。

3.「弱音を吐けません。わからない事・判断に困る事があっても部下の前では平気な顔をしなければならないのが辛いです。自分はそんなに強い人間ではありません。自分は管理職に向いていないんじゃないかと自問自答してしまいます。」

⇒強い人間って何でしょうね。一人ひとり違った個性を持っているし、強そうに見える人も何か悩んでいるかもしれない。部下の前で平気な顔をしている上司は素敵かもしれないけど、部下に自分の人間らしさをさらけ出せるのも、親近感が沸く良い上司じゃないのかな、と思います。どんな人でもわからない事・困る事は仕事をしていれば出てくるし、悩みます。私自身も例外ではありません。できたら、完璧を目指すのはちょっとお休みして自分の良い所、好きな所を改めて発見してみるのはいかがでしょう。こんなに悩むほど頑張っている自分を褒めてあげて欲しいです。

 仕事の上の人間関係は時に難しくなります。純粋な仕事だけの関係に加え、利害・好き嫌い・嫉妬など、損得勘定や感情が加わってくるからです。それらに囲まれると仕事自体も辛くなりますよね。
仕事に邁進する目的は、その仕事を完成させること。感情に飲み込まれそうになった時は、「1番重要なことは何か」の原点に立ち戻り、少しの間ご自分の感情を騙すテクニックも身に付けたいです。
蛇足かもしれませんが、物事が上手くいくためには6種類の人間像が必要なんだそうです。それは、発想する人・現実を見る人・周りと調和する人・場を盛り上げる人・周りを支える人・理論で考える人。これだけ異なった人が集まったら自分と合わないタイプの人は出てきますよね。好き嫌いの感情が生まれるのは自然な事なんです。
けれど、仕事なのでそこはスキルを酷使して、仕事の成功だけに神経を集中。感情はちょっと後回しに。
もちろん、我慢や騙しは長くは続きません。なので上手にご自身を発散させてあげましょう。また次に同じような目に合わぬ様、作戦を練るのもお忘れなく。あなたが困った時にはいつでも相談に乗りますよ。