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かつ便りNo.127 ~和紅茶~

 

 みなさま 田中かつゑです。冬から春へと季節が移るにつれ、街が花で色づいてきます。そして我が家の春の訪れはニャンコの抜け毛で始まります。まずは、長毛たちの毛玉カットから。次はリントブラシと粘着シートの用意。10匹分の毛は掃除しても掃除しても湧いてきます…。

 朝起きぬけ。目覚めのために、仕事の合間の気分転換に、おやつのお供に、美味しい飲み物を頂きます。以前は濃い刺激が欲しかったのかコーヒーをたしなんでおりましたが、この頃は紅茶を飲むようになりました。それも大手企業が販売している海外のブランドではなく、日本で栽培・精製された紅茶です(和紅茶(わこうちゃ)と言います)。茶農家さんが丹念に、無農薬を貫いて作ったその和紅茶は、お砂糖をいれなくともほんのり甘く、苦み・渋みなどの雑味も少なく、優しい味わいです。

 私がこの和紅茶と出会ったのは、今は稼働を止めてしまった志田焼の窯(※)を訪れた20年以上前のこと。スタッフの方に「この和紅茶、ご近所の茶農家さんが作ったの。とても飲みやすくて気持ちが穏やかになる気がするの。志田焼とは全然関係ないけど個人的にお勧めよ。」と、言われ試しにと購入したのがきっかけです。実はそれまで、紅茶は淹れるのが面倒くさいなと少々苦手だったのですよ。だって、ポットは予め温めておかなきゃならないし、注ぐお湯は100℃と書かれているし、飲み終わった茶葉が沢山出るし…。よく考えればコーヒーも同じように熱いお湯で淹れ、出がらしも出るんですが、何故でしょう。ポットの存在が煩わしさの原因?不思議ですね。

 丁寧に博物館をご案内してくださったスタッフの方がお気に入りの和紅茶であれば、是非とも味わおうと、帰宅後に早速淹れてみます。味はというと。。。今まで紅茶と言えば大手ブランドや海外の茶葉しか味わった事のない私にとって、ある意味驚きでした。ここに私が味わった和紅茶の特徴を大手ブランドのそれと比較して書いてみます。

  1. 色:とてもBlack Teaとは呼べません。和色で言うと、金茶(きんちゃ)(※※)が近いでしょうか。紅茶よりも色が優しく、自己主張を感じません。
  2. 香り:ほのかな香りです。紅茶の香りなのですが、神経を研ぎ澄まして香りに集中しないと、ふっと消えてしまいそうな。
  3. 味:ほのかに甘い。砂糖の甘さではなく、植物の甘さ。強いて言えばサトウキビがほんの少し入っている様な甘さです。
    苦み・渋みを殆ど感じません。癖が無いというよりも、茶葉の尖っている灰汁が初めから無いのか、製造過程で除いたのか…
    コクは存在します。例えると丁寧に作られたコンソメスープみたいな?但し、温かい状態で飲んだ時だけです。冷たくすると、飲みやすさだけが強調され、麦茶の様にガブガブ飲めてしまう感じです。

ああ、「和」ですね、と納得。この和紅茶を飲んで「美人画」を連想してしまった私は不謹慎なのでしょうか。

 個人的にとても気に入ったので、娘が高校に入る位の年齢になった時に勧めてみました。結果、彼女「和紅茶 lover」となっています。彼女曰く、お茶菓子は生クリーム系よりも、焼き菓子(クッキー・パウンドケーキなど)、和菓子(おせんべい、餡子系)、そしてサンドイッチなどにも合うそうです。

 つくづく、日本人はどんなものでも自然に「日本風」にアレンジしてしまうのだなと思います。私の愛するビールもワインも日本で生産されたものは味がまろやかで美味しいです。こと食に関してはとんでもなく自由な発想でタブーを越えてしまうのが、日本のものづくりなのでしょうか。機会があればもう一度嬉野市を訪れ、茶農家さんたちのお話をお聞きしたいです。


https://shidayakinosato.com/
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