役員メッセージ モチベーションアップ

かつ便りNo.146 ~成果が見えるものとそうでないもの~

 

 みなさま 田中かつゑです。まだまだ日中の気温は高いですが、明け方が涼しくなってきました。同時にニャンコ達の抜け毛も減ってきたようです。最盛期には掃除機が悲鳴をあげていたほどの十ニャン抜け毛ですが、そろそろお終いかな。彼らの身体はちょっとずつ次の季節に備えているのかもしれません。

 還暦を目の前にして私が続けている習い事は英会話とジムです。頭と身体双方の健康維持と言えばご納得いただけるかと思います。英会話はプライベートレッスンを週に1回1時間。先生は私の娘のような年回りのインド北部出身の女性でBritish EnglishとAmerican Englishの両方を流暢に話されます。実は彼女は日本語もある程度は出来るのですが、レッスン中は敢えて話さず英語のみで様々な言葉を分かり易く教えてくださる、とても素晴らしい方です。
ジムの方はオリエンテーションを数回行い、トレーナーの方と私の身体の状態・鍛える目的を共有した上で個別に作成頂いたメニューを実施しています。質問やメニュー追加などは都度実施する運用で、何も変化が無ければ自分で黙々と身体を鍛えます。

 さて、この2種類の習い事ですが、上達というか自分なりに思う効果の出方が真逆と言って良いほど違います。英会話の方は雑談ならある程度出来るのですが、議論やディベートの土俵まではまだまだ到底及びません。自分で上達を実感できるまでにあと何年かかるのかな…と遠い道のりにため息が出そうになることもあります。その度に、「日本語でも読めない漢字や地名、意味を知らない表現、正しく使いこなしているか自信がない尊敬語謙譲語丁寧語などが沢山あるんだから、英語で分からないことがあっても当たり前だよね。」と開き直っています。そして先生である彼女とのおしゃべりを楽しむことで、充実を味わうことにしています。

 ある説によると、日本人が英語を習得するのに必要な時間は2,000~3,000時間とか。そして語学の成長曲線は掛けた時間に比例せず、ある所までは地を這ったような上達レベルなんだそう。そして大概の人はそこで挫折してしまうとか。けれど、諦めずに学習を続けたり、手っ取り早く留学などの手を講じてその言語漬け環境に自分を追い込める人には、ある日突然ブレイクスルーの日が訪れ、目の前が晴れやかになるとか。私に何時その日が訪れるのかはまるで分らないけど、そのいつかを心待ちにして励んで行こうと思っています。(ああ、もうすぐ彼女のお誕生日だ。ディナーを予約しよう♡)

 片やジムでの筋トレ。ある女優さんが「男は裏切るけれど筋肉は裏切らない」とおっしゃったかどうかは定かではありませんが、英会話に比べると本当に早く効果が実感できます。トレーナーのお話しでは女性の方が男性より筋肉が付きにくく、さらに大きくなりにくいのだそうですが、それでもトレーニングの成果は数か月で解ります。私のトレーニングは英会話と同じ頻度で週に1日。腕・背中・腹筋・下半身を中心に8種類のマシントレーニングをおよそ1時間弱かけて行います。他に有酸素運動としてジョギングを3キロから5キロ程、週に2回くらい走ります。それだけなのですが、体力と筋肉の成長曲線は運動量に比例して上がっている様に感じます。現に趣味のハイキングに赴くと疲労度合いがかなり軽くなりました。おお、体力が、筋肉が付いてきている。と嬉しく感じると共に、今後も続けよう、とモチベーションも湧いてきます。

 何か新しいことを始めた時、その対象は例えば絵画・IT・陶芸・運動・語学・楽器等人それぞれ、そして成長曲線も選んだ物事やそれに掛けた時間、相性等でそれぞれ違うのだと思います。速攻で効果を感じられるものもあれば、暗中模索の時期が長い物もあろうかと思います。けれど、その何かを始めた時の目的とゴールが明確になっていればいるほど、道のりに対して楽観的な感想を持つことができ、些細なことに対してもモチベーションを保てるのではないかと推測します。成長の踊り場でくじけそうになる度、「いつか」がきっと明日なんだわ、と根拠のない自信を持って明るく渦中に飛び込む。悩むことを回避しつつ楽しく続けたいですね。