みなさま 田中かつゑです。目についたニャンコを撫でていると、他の仔たちが、ボクも~アタシも~と寄ってきます。その時の声がまた可愛いこと。さらに自分の得意な甘え方で優位に立とうとしているのもわかります。ニャンコあざとい!可愛さとは何か、をちゃんと意識して使いこなしているのですね。見習わねば。
今回は私より間違いなくお姉さまである御年のご婦人たちが教えてくれたことのお話です。
ジムに通いだして3ヶ月。このジムはマシンの他にも、ヨガ、ピラティス、種々のダンス等様々なスタジオレッスンが揃っているため、身体を鍛えたい方はもちろんの事、仲間作りをしたい方、身体を動かしてストレスを発散させたい方、ダイエットをしたい方から、お風呂やサウナに入りに来る方(?)まで、さまざまな目的をお持ちの方々が和気あいあいと集っています。今までジムと言えばイコール『マッチョ』、との発想しかなかった私にとって、スタジオでベリーダンスやバレー、ズンバ、バレトンなどを踊っている方々はまるで違う世界の人の様に映りました。しかもみなさまのウエアが色とりどりな事!ジムでよく見るタンクトップ+レギンズではなく、ダンススカート、チュチュ、見つけるのが難儀そうな色合いの衣装。それらをお召しになっているご婦人たちを最初にお見かけした時には正直ぎょっとしたことを覚えています。そして、ものすごく失礼を承知で言えば、おそらく彼女たちは私よりもお年を召していらっしゃるようにお見受けします。けれど、身体はしなやかに動くし、嬉々として楽しそうだし、良い意味で姦しいし、何だか女学生の集団に遭遇したような感じすらするのです。
そして、いいなぁと思うのが、どんなレッスンを選択していても、その方が個々のレッスンを楽しみながら続けているということ。たった3ヶ月、しかも週に2回、会社帰りに寄る程の頻度しか通えない私ですが、顔見知りの方々は何人かできました。みなさま数年から、長い人は15年以上通っていらっしゃるとのこと。なるほど。楽しい事・お友達が出来る事、そしてはっきりとした目標がある事が、みなさまのモチベーションになっているのでしょうね。その中のお一人とあるレッスンでご一緒させて頂いた時、「ズンバのレッスン受けてみませんか?」とお誘いがかかりました。はて、ズンバとは?と何も知らない私。調べてみるとダンスに合わせて16ステップを組み合わせて踊るエクササイズの様です。物は試しと参加してみました。結果は…インストラクターの見本ステップについていくだけで必死!でも、頭の中が空っぽになり60分のレッスン後は爽やかでした。お誘いくださった方も「ストレス発散に良いのよ~」と楽しそう。聞けばその方は、既にお仕事からリタイアなさっており、家に閉じこもっても面白くないから、とジムに通い始めたとのこと。ところが筋トレよりも、豊富に開催されている種々のレッスンに心が躍り、時間が許す時は3~4レッスンを受け、その中でお友達も出来、楽しく毎日をお過ごしとか。毎日身体を動かし、おしゃべりを楽しみ、美味しくご飯が頂けとても充実しているのよ、とそのご婦人は楽しそう。そうなんですね。
私は自身の定年時期を自分で決める事ができます。これは捉え方によっては、いつまでも働き続けられてしまう事をも意味しています。正直今まで仕事と子育てしか経験してこなかった自分は、子育てが終わり、そして仕事からも手を引いたとしたら、24時間をどの様に過ごしたらいいのか見当もつかないのです。旅行?家庭菜園?ニャンコたちと、まったり?家事三昧?新しい趣味を見つける?ボランティア?色々と妄想はするのですが、何となくしっくりとせず、定年後の生活設計を後回しにしていたのが実態です。
でも、「仕事」というモードから離れるので、もっと気楽に考えても良いんだな、と改めて先ほどのご婦人の笑顔を思い浮かべて、肩の荷が下りたような気がします。「~せねば」モードから「~したい」への切り替えと些細なことに楽しめる心の余裕、そしてその時々でのゆるやかな人間関係の構築。
ジムで集うお姉さま方は本当にパワフルです。私も還暦などと言ってられません。何かを始めることに対し、今が一番若く一歩を踏み出せるその時です。取り敢えず、ズンバの16ステップをマスターし、しなやかに踊れるようになりたい。を目標に今まで知らなかった世界を恐る恐る覗いてみることにします。何か楽しいことがみつかるかも。