みなさま 田中かつゑです。毎日同じご飯を食べているはずなのに、気温や湿度の急な変化のせいでしょうか。お腹が緩くなっている仔がポチポチ出てきました。特に朝ご飯前と、夕食前の人間が忙しい時間帯に…こぞってトイレに直行する彼ら。私、人間のご飯の支度をしつつ、ニャンコのトイレの片付けをしているので、この時間帯は石鹸で10回以上手を洗う羽目に。ハンドクリームが手放せません。
先日、ご近所の猫友だちにお会いした時、彼女の近況をお聞きしました。曰く、「(人工膝関節の手術をしたけれど)まだまだ歩くのが大変で、外出がとてもおっくう。けれど、医者から『毎日歩かないと回復しない』と言われ、頑張って近所を散歩するようにしている。」
彼女は御年80歳を少し超えた所。手術をするまでは、歩くことすらできない程痛かった膝が、徐々にでも楽になり、とても嬉しそうでした。けれど、お話をしていると、ふと、彼女の長袖・重ね着が気になりました。季節はもう初夏。私自身は半袖で彼女と対峙しています。そういえばお見受けした所、汗ばむような気候の中で、涼しい表情をしています。「暑さが分からなくなってきたのよ。汗もかかないの。」と彼女。おそらく新陳代謝が落ちてきているのでしょう。熱中症にはお気をつけて、とお別れしたのですが、つい数年程前までの元気な彼女と比べると、一気にお年を召したようで、心配になりました。
自宅に帰って、出迎えてくれたニャンコたちを改めて観察すると、「みんなも、ちゃんと年を取ってきているんだね。」と実感します。どの仔もあどけなくヤンチャな表情から、丸く穏やかな顔つきになっています。始終走り回り飛び跳ねていた仔も、あまり高い所には登らなくなりました。艶々だった毛並みも少しづつパサつきが目立っています。我が家で過ごした年数分、確実に老いているニャンコたち。私も同じですね。
やはり、自然のまま(というか、何もしない)状態では、心身共に衰えていくことを痛感しています。
約1年前に始めた筋トレですが、ここでも私たち還暦を過ぎた者と若い人たちとは違うことがはっきりと分かります。端的に言うと、「筋トレの成果を感じられるのに若い方より余計に時間が掛かるのと裏腹に、止めると筋肉が無くなっていくことがすぐに実感できる」のです。これは脳の働きにも関係しているのでしょうか。若い頃には新しい知識やスキルが難なく吸収できたのに、今ではまず、理解に時間がかかり、定着にまた苦労し、気を抜くと忘却の彼方に…と一緒なのです。私だけかもしれませんが…。
この身体と脳の鈍感さに、改めて驚く自分が呟きます。「こんなはずではなかった、もっと出来るはずなのに」と。けれどニャンコたちが老いと自然に暮らしているように、私もその老いを受け止め、その中で出来ることを探しつつ元気を保たないといけないな、と思い直すのです。
健康を保つのには食事と運動、定期的な健康診断が大事と良く言われます。私はそれに加え「好きな事に程よくのめり込む」ことを挙げたいと思います。齢55にして始めた低山登山。日帰りで帰れること、4-5時間を通した有酸素運動が出来ること、そして、何よりも頂上に着いたとき、気軽な達成感を味わえることがお気に入りで、飽きもせず続けています。この趣味をずっと続けられるためにも、気力と体力、そして、判断力は衰えさせるわけにはいきません。そのために始めた筋トレなのですが、速筋だけでなく遅筋も鍛えるため、5年程前にやっていたジョギングを再開しました。
そうしたら何てことでしょう。あの頃は10㎞を走れたのに、再開始めは何と2㎞でギブアップです。筋肉の衰えをひしひしと感じます。さて、どうしましょう。落ち込んでいても筋力はつきません。今一度少しずつ、距離を伸ばしながら同時に走るスピードを上げる努力を開始するほかはありません。
こうして週2回の筋トレ、同じく週2回のジョギング、そして週末の登山と、今の所身体を動かすことにはかなり慣れてきました。次はスピードを少しずつ上げていくことに注力し始めます。目標の山は塔ノ岳。2年後には挑戦したく、楽しみながら体力を伸ばし ていこうと思います。
筋肉ももちろんですが、知力も使い続けなければ衰えるけれど、逆に色々な刺激を与えつつ鍛え続ければ、かなりの時間軸で若い頃と遜色ない成果を示してくれます。向上のステップに時間はかかりますが、ずっと身体と脳を使い続け、健康でいることが、離れて住んでいる子供たちに迷惑をかけない一つの手段だと信じて、今宵もジョギングに精を出します。