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 かつ便りNo.193 ~ストレスの受け止め方~

 

 みなさま 田中かつゑです。猛暑もやっと峠を越えたようで、ニャンコたちの食欲も戻ってきました。痩せてしまった仔もいたのですが、何気にふっくらとしてきたようです(体重も200g増えていました。良かった)。彼らの抜け毛も量が少なくなりました。秋はすぐそこまでやってきているようです。そういえば蛇口をひねった時、水が幾分冷たく感じます。早く猛暑が過ぎ去ってくれますように。

 食事制限が必要となる病気になった知人と話をしていた時、「1日に摂れる塩分が6g」の言葉が出てきました。何気なく「そうなんだ、大変ですね。」と話をあわせていたのですが、後日ふと、1日6gの塩分摂取って何を食べるのだろう、と気になってきました。そこで自分の食生活に照らし合わせ、実体験してみることにしたのです。単純計算だと一食2gですが、計量スプーンと秤が大活躍せざるを得ず、結構大変な作業でした。( )内は塩分の量です。

食事朝食昼食夕食
メニュー①サラダ(0.6g)
②ご飯(0g)
③お味噌汁(0.7g)
④納豆(0.3g)
⑤オムレツ(0.2g)
①ご飯(0g)
②鶏肉塩麹炒め(1g)
③ひじきの煮物(0.5g)
④野菜おかか和え(0.5g)
①ビール2L(0g)
②鮭ホイル焼き(0.6g)
③ポテトサラダ(0.3g)
④豚肉のトマト煮(1.5g)
塩分計1.8g (^0^)/2.0g (^0^)/2.4g (; _ ;) 

 1日の塩分量の合計は6.2g😢残念! 0.2gオーバーでした。ちなみに調味料は普段の食事と比較すると約2/3の量です。発見。私はこれまで1日9g以上の塩分を摂っていたのですね。

 実践して分かったのですが、調味料が殆ど使えません。特に醤油と味噌。これらを目分量で使うと、あっという間に6gを超えます。同様なのがドレッシング。そして、調味料を減らした料理は、良く言えば素材の味が分かります。裏を返せば塩による刺激が足りない…のですね。どうしたら美味しい減塩ができるのでしょう?

 そこで、そもそも食事に制限がある方々はどのような工夫をしているのか、ちょっと調べてみましたら、お酢/柑橘類・香味野菜・香辛料で味の工夫をなさっている事が解ったので、おお、それなら出来るかも、と好奇心がムクムクと。一週間程上記の香味/香辛の工夫をして1日6gの食事にトライしてみたところ、段々と身体が「塩」を求めなくなってきたのに気がつきました。慣れ、です。例えば焼き魚は大根おろしとレモンで美味しく頂けます。揚げ物もしかり。お刺身はワサビまたは生姜・茗荷とほんの少しの醤油で大丈夫。お肉を焼く時にはハーブと胡椒を利かせ、仕上げにお塩をパラパラ…でOK。
そして一週間の減塩で、浮腫みがちだった足首がすっきりとしてきました。そうか、そもそも私自身が塩分を摂り過ぎていたんだな、と改めて認識した次第です。

 元々和食は塩気の無いご飯に合わせるように漬物・味噌汁・干物・塩焼きなど、塩気の多いおかずが多数あります。すし飯にも塩が入っていますし、ラーメンやカレーも塩気が多いですね。特に外食が続くと味が濃いものを食べ続けるので、その濃さに慣れてしまうのでしょうね。

 さらに減塩料理を美味しくいただこうと、色々なサイトを参考にしていくと…腎臓病の方々が食に関する様々な情報を発信なさっていました。ご病気の様子にもよりますが、その方は1日に摂取可能な塩分量がなんと1.5g。さらにタンパク質の量にも制限があるとのことです。そしてカロリーは沢山摂らないといけないとか。(それは、味がしない炭水化物を沢山食べるということですね…)
もちろん、そのような塩分制限が必要な方々に向け、専門メーカーなどが、減塩料理や調味料を販売してはおりますが、基本は自炊だとそのブログの方は書いていらっしゃいました。その方に限らず、ご病気や相応の理由をお抱えのご本人やご家族の食に関するご苦労は並大抵ではないと思います。その決して快適とはいえない食環境の中で、皆さま様々な工夫と知恵とお互いを励まし合う事で、乗り切ろうと頑張っていらっしゃいます。その頑張りとポジティブな発信に思わず頭が下がります。

 減塩に限らず、何らかの理由で、何かを制限または止めている方は割と多くいらっしゃるかと思います。そんな時、出来ない事に目を向ける気質の方と、その中でも何が出来るのかに注目しながらも打開策にトライし続ける方がいらっしゃいます。ブログやSNSなどで、ご自身の置かれている状況と、その中でいかに楽しく快適に過ごすのか、を工夫しながら発信し続けている方々は、例え心の中で前者の感情が渦巻いていたとしても、後者の面を力強く主張なさっております。でも、どうして彼らはポジティブな情報を発信し続けられるのでしょう。 

 例えば、私自身が何らかの理由で大好きなビールを飲めなくなったとします。さて、私はどうするのでしょうか。おそらく数日は諦めて普通の食事プラスノンアルコール飲料で「飲んだ気になる」と思います。但し、一週間二週間…と経ったらどうでしょう。ビール無しの生活に自分の心が慣れるでしょうか。多分(今の予想では)NO, です。飲みたい気持ちが段々募り、きっといつかコップから水が溢れ出すかのようにビールを浴びるほど飲んでしまうかもしれません。では、そうならないために、どんな予防線を張るのが良いのか。きっと、私はビールに代わるBプランを必死に探すと思います。例えば夕食後に好きなアイスを食べる・飲まなかった日が一定期間続いたら自分へのご褒美としてちょっとしたプレゼントを買う・普段食べない珍しい国のレストランを開拓する・プチ旅行に行く、などでしょうか。そうやって自分の興味を他の事に仕向けながら自身の身体がビールを欲しくならないように浄化するまで、ごまかす術を身に付けると思います。

 先ほどの情報を発信なさっている方々も、ネガティブな気持ちになることが往々にしてあると推測します。ポジティブな情報を発信し続けること、そして応援してくれているであろう読み手と繋がっていること。それも、多分ご自分自身をも、力づける原動力なのでしょうか。

 生活する上で様々な制限や禁止事項を受け止めなければならない事態は往々にしてやってきます。それが期限付きであれ、無期限であれ、真っただ中の当人のストレスは決して小さくはないと思います。そのストレスに真っ向から立ち向かえる方は本当にお強いと思いますが、私の様に弱っちい方向けには、Bプランをいくつか用意なさることをお勧めします。