みなさま 田中かつゑです。猫ってびっくりすると垂直にジャンプするって知っていますか?以前の雷の時、まさに垂直飛びしてくれました。中には平行移動して壁にぶつかったニャンもいましたが。
頑張るってどういう事なんだろう、と改めて思う事があります。頑張るって、もしかすると若人の特権じゃないのかな?と思ったりもします。何故かというと、私自身が頑張れる、というより踏ん張れる限界を自覚しているし、頑張れる事柄が過去の経験値の積算だと思ってしまっているから。年を取ったせいかもしれませんが。
先日、社内で実施した30代のリーダーと20代の4人の若人のR&D等に関するチームの発表会を聴講して感じたことをご紹介します。
まず、未経験の技術・マネジメント・人間関係・手法で臨んだ結果に心から拍手を送ります。本当に頑張った。頑張り抜いたと思います。その結果、以下の成果が得られたのだと思います。
- 社内での組織/立ち位置の枠を超えてコミュニケーションが生まれた
- 各立場で全員はディスカッション・積極性・分担・フォローを学んだ
- リーダーは、自身でやれば早い事を部下に指示し、生産性と完成度を高める困難さを体得
- リーダーはチームビルディング・マナジメントの困難さを痛感、対処策の工夫も学ぶ
- メンバは能動的に行動する大切さと効果的なエスカレーション、チームワークを醸成
では、これらの成果は即座に次の仕事に顕れるでしょうか?答えはYES/NOです。もちろん技術的に勉強したこと、資料の書き方などは即戦力として役に立つと思います。でも対人関係に関する事は、じわっと効いてくるのが正解。仮面ライダーの様に変身はしません。唯一その気配を感じるのは、多分その人の実際の上司かそのまた上司の一握り。その位意識しないと些細な変化だと思います。
若人を部下に持つ上司の方々へお願いです。上記些細な変化を是非キャッチアップして欲しいのです。本当に微かな変化だと思います。例えば、
- 指示への応対が「はい」だけから、指示の理由・期日・完成度等の確認が追加された
- その人に何となく目力が出てきた気がする
- チャレンジすることに対して前より厭わなくなった、会話が増えたみたい、落ち着いている様に見える
- 自分からスキルアップし始めた。あるいは現業と直接関係はないが新しい技術を習得し始めた
などなどなど…こんな風に気を付けて本人を観察していないと見過ごされるほどの変化が、部下の成長の兆しであり、頑張った成果が何らかの形で出てきた瞬間でもあるんです。
もちろん人の成長に関するスピードや体得したことを消化/昇華するまでの経験値には個人差があります。ただ、どんな人でも心に深く印象を与えた出来事に関してはおそらくずっと覚えていて、嬉しかった/喜ばしい瞬間をもう一度体感したいと思うはずです。そのプラスの瞬間を積み重ねて行くうちに、きっとそれは、本人の目に見えた成長に繋がり、いつの間にか頼もしくなっているものなんだと思っています。
上司・部下ともお互いをしっかり見つめ観察し、良い変化を見逃すことなく切磋琢磨して欲しい、というのが、この頃成長に乏しいと自省する私からの期待です。同時に私も面白い事を見つけもう一歩成長せねばと、それがきっと若さを保つ秘訣なんだと思い込み、新しい会社を軌道に乗せるべく唸る毎日なのです。