みなさま 田中かつゑです。暑い日のニャンコは仰向けで四肢をパカッと開いてねんねです。あられもないと言うか、お布団で隠してあげたくなっちゃいます。本ニャンにとっては迷惑なんでしょうが…
みなさまは、ご自分の中で当たり前として疑いもしなかったことが、突如真逆になりあたふたしたことはありますか。私はつい先日、それを経験しました。それは(小さな小さな事なのですが)かぼちゃの煮方。
私はいつも出汁+お砂糖でかぼちゃを煮、半ば火が通った時にお醤油とみりんを加え仕上げていたのですが、かぼちゃの種類によっては煮崩れることがあり…それが、最初からすべての調味料を混ぜてかぼちゃを投入後電子レンジでチン、だと煮崩れなし・早い・簡単という事が分かった時の驚き!!!!! 大げさかもしれませんが、「えっ、うそ・・・」という感じで。煮物はお鍋で作るべし、という常識が崩れていきました。
これは調理方法に関する事ですが、多分、というか絶対に仕事でも同じことは起きていると思います。例えばプロセス・手法・チェックのポイント・予防保守等。ITインフラを始めとする技術の進歩と仕事の内容・範囲の拡大によって、ほんの数年前まで常識だったことが非常識になってしまう場面はいかようにでも存在します。例えばこんな兆候はないでしょうか。
- 企画会議など、事業の方向性を決める会議で。我が部署は何をすれば…?
- ルーチンとしてしっかり業務をこなしているのに、突発的な出来事が発生する
- 節目節目でチェックと承認ルートを通しているのに、抜け漏れが出てしまった
これらの黄色信号は、今までの常識が覆される証だ、と私は危機感を覚えます。小さな綻びが取り返しのつかない事になる前に原因を探り、よりよい善処策を講じたいと思います。何故ならこの時点での改善は、最小の費用と工数にて最大の効果を産み出す秘訣だと、何度もの経験値で解っているからです。
けれど、この時点でその事業に責任がある方とお話をさせて頂くと、時々こんなご返事を頂戴します。
- でも、ちゃんと事業は動いているよね(均衡縮小に至っていないよね)
- 偶然突発が発生しただけで、いつもはしっかりできているよ
- 抜け漏れは個人に依存するからチェックシートや相互確認ルートを追加しよう
……間違ってはいません。けれど、問題の先送りになっていませんか。工数がかかる・ビジネスに直結しない・効果が見えない等、その次におっしゃるセリフまで予想できます。
組織、事業の上に立つ方々は特に上記の様な出来上がったプロセス・手法・会議・稟議などで発生する、現場からの小さな無言のアラームに敏感になって欲しいと切望します。もちろん対処不要な案件も沢山あるとは思いますが、研ぎ澄ます習慣だけは失わないで欲しいです。それには現場の人たちの仕事ぶりに関心を持つこと、結果だけではなく過程も振り返る事。今のやり方が常識で万全と安堵せず、良い意味で疑いの目にて、お客様と従業員双方にとって、より良い考え方・手段が無いかを検討し続ける事が非常に大事だと思います。
予防保守のための費用と工数は、効果を産み出すと同時に有事に発生する膨大なマイナスの費用も削減してくれます。3年後・5年後を見越して、今から危ない芽を取り除く。まさに先見の明です。
カボチャも電子レンジでチンすれば絶対に煮崩れしませんものね。新しい常識が1つ出来ました。