役員メッセージ

かつ便りNo.83 ~2桁になりました その3~

 

 みなさま 田中かつゑです。海苔が大好きな仔がいます。私がお握りを作っていると察して足元で待っています。さて、お握りを海苔で巻いて…「ぅにゃっ」。キラキラ輝いた期待に満ちた眼差しに負け、海苔を小さくちぎってあげると、器用に食べます。消化できるんだろうか?

 トラ引取の完結編です。彼女が我が家に来て一ヶ月程になりました。ゆっくりゆっくり慣れて行ってます。ご飯もしっかり食べるようになりました。これは老婦人のお陰でもあります。彼女にトラの食事について尋ねるとこんな答えが返ってきました。「トラは気が弱くて神経質なので、他の仔がいるとご飯を食べないの。私以外の人がいてもダメなの。」ということは、食事時は一匹で安心して食べられるように隔離が望ましいのですね。トラの食事場所はケージの中になりました。ここ数日はご飯を持っていくとケージに自ら入ります。おおっ賢い。

 脱走を試みて、窓辺のカーテンを引き裂いていたのも減りました(カーテン新調しなくっちゃ)。憤りのはけ口なのか、クッションを噛みちぎっていたのも落ち着いてきたようです(まだ少しやってます)。そしてなによりも、他のニャンコたちと少しずつ距離が縮まってきたような気がします。お互いに疎の関係ではありますが、邪険にするわけでもなく、時々くっつくこともあり、中々いい感じです。

 私たちにも慣れてきました。老婦人の他に可愛がってくれる人、ご飯をくれる人と認識してくれたようです。膝の上に自分から乗る事と、抱っこはまだちょっと先になりそうですが、ゴロンと寝転がって「撫でて」とおねだりするようになりました。何か変身スイッチが入ったみたいですね。来週は爪切りに挑戦してみます。大人しくしてくれるといいな。

 但し、彼女が外の世界では触れようがなかったもの、例えば掃除機とその音はとても苦手なようです。そのため、彼女たちの部屋を掃除する時には、トラはケージに避難。他のニャンコは掃除の時でも、のんびり座っているのですが、トラはイカ耳(猫が耳を水平に伏せたり、少し後ろに引いた状態です。イカのヒレの形に似ていることから「イカ耳」と呼ばれます。不安やイライラ、威嚇時を表します)のまま、怖さと戦っています。ごめんね、怖い思いさせて。

 そんな訳で、現在我が家には13歳を筆頭に末っ子は2歳まで、それぞれの事情で野良から我が家の仔になった10匹が暮らしています。生活環境や年齢で猫も性格が変わるのか、神経質だった仔も穏やかになり、平和な時間が流れます。先住猫は20歳まで頑張ってくれたので、今の仔たちも長生きして欲しいなと切望しています。

 動物を家族として迎えるのは簡単な事ではありません。餌、トイレ、健康診断、予防接種等お金もかかるし、飼い主は旅行も憚られ、時間も自由になりにくいです。また彼らは生き物ですから、可愛がってあげれば良い子になり、逆だと心にダメージを受け病気になることもあります。それでも私が保護ネコを迎え入れるのは、彼らが安心している姿、甘えてくる様子に私自身が救われているからです。子供たちも独立してしまった今、ニャンコたちとの穏やかな時間は日々の疲れを解きほぐしてくれます。彼らの柔らかい身体を抱っこし、お腹に顔をうずめるとお日様の香りがします。膝の上で眠る彼らを見ていると、ついつい起こしたくなる程可愛いです。もしかしたら、私が彼らを世話しているのではなく、彼らが私を幸せにしてくれているのかもしれません。