みなさま 田中かつゑです。我が家のニャンコたちは襖を開けられます。ドアもハンドルに飛びついて開けてしまいます。なので我が家の襖はつっかえ棒付き。ドアのハンドルは天井を向いています。初めていらっしゃったお客様の表情が「???」となります。ごめんなさい。
引越し、習い事、転職、入学、起業など、生活環境の変化は準備の在る無しに関わらずやってきます。そして私もそうでしたが、最初はウキウキワクワクだった新しい環境に慣れてきたかなと思う頃、自分の心が得体のしれない疲れと無力感に襲われることはありませんか。今回はそんなときの切り替えになれば、の気持ちを込めて、私の周りで無気力状態を乗り越えた方々の体験談をご紹介します。
本来は生活における変化は「1」が望ましいそうです。けれど、お仕事に伴い転居をするかたは少なくとも「2=新しい職場+新しい住まい」になり、場合によっては「3=左記+家族構成(一人暮らしなど)」になるかもしれません。
最初は転勤によって独り暮らしを始めたAさん(男性)の例です。彼はそれまで家族との生活で、転勤により初めて独り暮らしを経験しています。初めは自由と気楽さにタガが外れていた彼ですが、1人暮らしを初めて3ヶ月程経った頃から、起床が辛く、身体のだるさが取れなくなって来たそう。食事を見直し、野菜を意識的に摂ることで徐々に体の調子を戻していったそうです。
次は転職により、通勤事情が変化したBさん(女性)です。毎日の通勤から、テレワークと週一通勤の組み合わせに変更となりました。お仕事自体は早く順応できたのですが、週一にしか会社の方々と顔を合わせることがないため(チャットやメールでのコミュニケーションは活発だったのですが)、段々と孤独感を募らせていきました。彼女は人事部門の方に相談。組織長が対策を講じてくれ、通勤とは別に月2回のランチミーティングが開催されることになったそうです。お互いの人柄に触れ理解を深めることで帰属意識が芽生えて仕事にもやる気が出てきたと彼女は言います。
最後は会社の寮から念願の独り暮らしを始めたCさん(女性)。火器禁止だった寮から自由になった彼女は調理道具をあれこれ買い出し材料も揃え、毎日のクッキングライフを充実させていたそうです。ところが、あるときからパタッと料理をする気力が無くなってしまったそう。充実した一日を送りたいと、あれこれやることを詰め込み過ぎたのですね。彼女は一日の生活リズムを見直すことで、無理のない家事一般のやり方に変え、少し緩めの生活を楽しめるようになりました。
何にせよ、新しい事の始めは、嬉しいのと緊張がごっちゃになって、疲れている事すら本人は気がつきません。ドーパミン全開な感じで高揚しています。ところが、心身ともにある程度無理をしている状態なのですから、長くは続きません。特に新しい生活のパラメタが2つ以上の方はかなりの負担が心身にかかっていると思います。前段で変化は1が望ましいと書いたのはそんな理由からです。そして、身体あるいは心が高揚の限界と判断した時に、体長不良・無気力感・孤独感など様々な負の現象が出始めるのだと思います。
正にそんな渦中にある、あなた。じっとあなた自身の心と体の声を聴いてみてください。もしも、「やりたい」が「やらなくちゃ」に変わっていたら、それは注意信号です。仕事に疲れていませんか、睡眠足りていますか、ちゃんとお食事摂れていますか、笑ってますか?生活は毎日ずっと続きます。そのため、毎日少しずつでも無理をしていると、それも同じように溜まってきます。負のスパイラルに陥らないように、余裕を持ってみる、何か止めてみる、逆に癒しを見つけてみる、等、無理をせず、怠けず、楽しく一日を過ごし、月日を積み重ねて欲しいなと、遠くに住んでいる息子・娘に思いを馳せる母なのでした。