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ミスは「意外と身近にも」隠れている?

もしかしたら、皆さんも同じ様な経験があるかもしれない。 私の友人の話である。友人は出かける時に、「火の元」「消灯」「戸締り」を何度も確認することで悩んでいた。確認を繰り返す事で、電車に乗り遅れてしまうことさえあった様だ。 「心配性だから仕方がない」とあきらめていたそうだが、ある日、スポーツをテレビで見ている時に、「決められたポーズ(作業)を手順化して実施(ルーティン化)することで、気持ちを落ち着かせている選手がいること」を聞いて、ピンときたらしい。 それからは、家を出る前の確認タイムは半減(10分⇒5分)したばかりでなく、外出後に「戸締りを忘れていないか?」などと不安になることも激減したらしいのである。 しかし、ある日、会社に着くと何か違和感を感じた。スマホを忘れたのである。 (通勤中は電車内で居眠りタイムであり、違和感は感じなかった様だ) 大騒ぎである。今日の仕事が終わった後の買い出し、友人との約束などが 分からないのである。スマホでスケジュール管理をする様になってから、手帳も持ち歩かなくなったので、予定がまったくわからない。 (私なら、スケジュールをWebから確認できる様にしておく・・・) 会社の仕事が終わる頃には、「この後、どうしよう・・」とドキドキである。仕方なく、そのまま帰宅したところ、スマホはリビングのテーブルの上に置いてあった。急いで、今日の予定 を確認したところ、「リモコンの電池を買う」とだけあった。そう、テレビのリモコンの動きが悪くなっていたのだ。しかし、他の約束などは無く、ほっとした一瞬である。(俗にいう、ヒヤリ・ハットである) 再発を防止したいと考えた友人は、ルーティン変更案として以下の2策を思いついた。 ①「火の元」「消灯」「戸締り」「スマホ」 ②「火の元」「消灯」「仕事後に必要な物全て」「戸締り」 悩んだ末に、②の策を採用したらしい。 「今度はスポーツクラブの着替えを忘れそう」と思ったらしく、①の採用は断念した様だ。 ちなみに、②はそれぞれの文字を取って「火消後戸(ひけしごと)」と覚えているらしい。 ミスは「意外と身近にも」隠れており、かつ、再発防止策は、なかなか奥が深い。