タイトルの通りの質問を受けたことが何度かある。
その時、このように答えたと記憶している。
「品質に対する考え方や重要性認識のこと」
間違いではないと思う。しかし、ではどうすれば良いのかがわかりづらい。
たとえ、品質教育をいくら重ねても、なかなか品質はあがらないのが実態だ。
そんなある日、品質マインドに悩んでいた現場において、不幸にも重大な障害が発覚し、そのシステムを利用していたお客様に、大きな影響を与えてしまった。
その際、障害対処だけでなく、再発防止策を検討することになり、私も協力させて頂いた。根本原因分析で原因を深堀し、類似問題だけでなく、再発防止方法として作業プロセスや確認方法の改善が必要と判明、即時改善が行われた。
その後、何度か一緒に再発防止策を検討した方々と会話する機会があったのだが、「あれから、品質に対する基準が自分の中で変わった気がする」と言うのである。
「トラブル解決に追われる逼迫感は、できるだけ経験したくない」とも。
やはり武勇伝は説得力があるものだ。
それからは、品質マインドとは何かを聞かれたら以下の様に答えている。
「そのシステムに必要とされる品質達成基準を実現するという強い意識のこと」
分かったような分からない回答かもしれないが、これが今の私の認識である。
皆様の認識と合っていれば、この上ない幸いである。