テクニカル

ソフトウエアとハードウエアと運用作業

ソフトウエア・ハードウエア・運用、これらは常に三位一体である。
どれか一つでも欠けたら、システムは動かないだろう。
この事実は、日常のあらゆる場面で、あたりまえになっている。

自動車もコンピュータ制御されながら動作している。アクセル、ブレーキ、燃料制御、・・・・などなど。
一定条件下であれば、自動的にハンドル制御まで行い、自動運転が出来る様になってきた。日進月歩である。

この根底にあるのは、「いかに人が楽を出来るか」なのだろう。
アクセルを踏まなくても一定速度で走り、ブレーキを踏まなくても異常を感知すれば自動的にブレーキが効く。長距離運転をする場合など、とても便利な機能だと感じている。

自動車以外にもこの様な事実は多く見受けられる。
例えば、お茶の間に身近な存在である電子レンジ。温度などを自動的に感知し、温めすぎを抑止してくれるし、ガスだって自動的に温度を見てガスの出力を制御してくれる時代だ。

これらは「ソフトウエア・ハードウエアなどの中の仕組み」は意識させずに、アウトプットだけを提供してくれる。単純な効率向上だけでなく、質の向上まで行う、時には未来予測をするのが今のIT技術なのである。

しかし、IT技術の実現には「人の苦労」が切り離せないのも事実である。
十分な情報収集と、緻密なプログラミングと、温度変化等にも強いハードウエア、そして、常に品質やセキュリティを維持するための運用が必須であるが、これらはIT化が難しいのだ。

つまり、「人が楽をするためには、その背後に人の苦労が必須である」のだ。

私の趣味の一つであるカメラは、明るさや画像を察知して、適切なピントや露出を選んで記録してくれる。「機械になんか負けないぞ!」と意気込んで自分で設定を試みるものの、大抵は機械に負けてしまう。
しかも、画像処理の精度は、1年たてば見違えるほど進歩していく。
そう、私の写真の腕前よりも、はるかに速いスピードで向上するのだ。

「人が楽をするために必要な、背後に隠れた人の苦労」を、出来るだけ効率良く進めることが私の仕事であることを、撮影ドライブ先で再認識した一日であった。