テクニカル

歴史から学ぶこと

私は歴史が苦手でした。
たくさんの事を記憶しないといけない割には、テストに出るのはほんの一部。
他の科目に比べて、とても効率の悪い科目だなと、いつも考えていました。
勿論、テストでも結果は奮わず。テストが終われば、時間をかけて覚えた名前や年号は、すっかり初期化されます。完全な揮発性メモリですね。

歴史への興味の無さは学校を卒業してからも変わりませんでした。
例えば、京都、鎌倉などの歴史上の史跡などに行くことになっても、事前に関係のある歴史を調べることも帰ってきてから調べ直すこともなく、ただただ印象に残った食べ物(これがほとんどです)や出来事、風景などを人に話すこと、写真を整理すること位でした。

さて、この仕事を始めてからというもの、毎日の様に「プロセス」「原因と対策」「目標と施策」などのキーワードを発言したり、日常的に耳にするようになりました。

そんなある日、テレビで歴史を説明するドキュメンタリーを見ていて、自然と私自身が「時代の流れ」「出来事と出来事の関係」「想いと戦術」などを意識していることに気が付きました。

 〜私の頭の中〜
  プロセス  → 時代の流れ
  原因と対策 → 出来事と出来事の関係
  目標と施策 → 想いと戦略

歴史嫌いな私が上記の様な思考にたどり着いたのは、番組の構成や解説者の説明、および再現動画等が洗練されていた効果による所が大きいと思います。
そして、そんな見方をすることで、歴史は「記憶だらけで面白みが無いもの」から、「理解するもの」「分析すると楽しいもの」に変わっていました。

そんな私は、昨年ころから、歴史関連の漫画を大人買いし、趣味の一つとして楽しむようになりました。あれだけ嫌だった歴史を、漫画とはいえ自ら読もうとするとは自分でも不思議です。
歴史に苦手意識がある方は、ぜひ一度、そんな見方をトライしてみては如何でしょうか?