テクニカル

ITとは何か(1/4)

IT業界という言葉はよく聞く言葉だ。
しかし、DX業界という言葉は、あまり聞いた覚えがないのではないだろうか?
言い易さは、言葉にした時に短い方であるITなので、これも影響しているのだろう。
それぞれの言葉の意味は異なるのだが、ほぼ同じような意味で使われだしたようだ。

さて、私は30年以上、IT業界に身を置いている訳だが、本当に移り変わりが早い業界だと感じる。
少し振り返ってみた。

私が最初にこの業界に入った時には、ようやくパソコンが家庭でも浸透し始めた頃だ。
とは言っても、ごく一部の新しいもの好きの変わり者か、ゲームに熱を上げている人のみであったように思う。割合で言えば、一般家庭では10軒に1~2軒だと思う。
当時はインターネットが普及する前なので、あくまでパソコン内での処理で利用していた。繋ぐといえば、文字ベースのパソコン通信位であった時代だ。

それからしばらくすると、Windowsが登場した。
今の若い方には驚きだろうが、それまではパソコン上では、購入したソフトウエア(ゲームとか業務ソフトとか)が用意した画面のみで、それ以外は文字の羅列で表示されていたのである。
それが、パソコンの電源を入れると、見やすいグラフィカルな画面が表示され、その上でソフトウエアが動く(メモ帳、電卓など)ということに、とても驚きと感動を覚えたものだ。
そこから急激に家庭へのパソコン普及か始まったと記憶している。当時はかなり高額な買い物であった。私も無理して買った記憶があるが、パソコン通信や、アプリ作成の勉強などが主な用途であった。

インターネットが登場してからは、急激に家庭に広まっていった。後のスマホの登場と相まって、まさに急激に進んだ。
これまで電話注文していた出前も、パソコンやスマホから可能になったし、役所関連の手続きなどもパソコンから可能になったのだ。コロナ禍という緊急事態でも、一部の業種はリモートワークで対応可能となり、なんとか社会も回っている。

まさに、ITは社会にとても大きな変化をもたらしたのだ。
この30年の変化で最も大きい変化をしたのがITであろう。変化をもたらしたITの進歩のなかで、実は変わらないものが3つあるというのが私の持論である。この3つはこれからも変わらないであろう。

次回、この3つについて紹介していこうと思う。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像