テクニカル

技術力を身につけるとは?

この業界に入り、かなり経った。これまで色々な場面で技術的なハードルがあり、なんとか勉強しながら(時には、人に助けてもらいながら)乗り越えてきた。
本当にこの業界は技術の進歩が速く、私がITに関わってからも変わらず進歩を続けている。

  • オンプレミス環境の衰退(クラウドが出現してからレトロニムとしてオンプレミスと呼ぶようになったため当時はそのようには呼んでいなかった)
  • Webの進歩(ブラウザ上で色々なサービスが実現できる様になった)
  • クラウド環境の浸透(企業の主要基盤にも、クラウドが出現)
  • セキュリティ課題の噴出(クラウド環境の浸透もあり、セキュリティに関する課題が露見)
  • スマートフォンの到来(言い換えると、PCを誰もが携帯する時代になった)

近年ITの5段活用とも言える、凄まじい進歩である。

以上を踏まえて、今後IT技術力がどのように進歩していくのかを勝手に予想してみたい。
少なくとも、以下の2分野は急拡大が進むであろう。

  1. クラウド環境の浸透
    多くの業務で、自社がサーバを購入・保管・維持する必要がなくなった。
    物理的なマシンは大幅に減り、クラウド化がさらに進む。
    クラウドになってサーバを立て運用することもあるがPaaS/SaaSのフルマネージドサービスを活用することが多くなり、運用コストも大幅削減される
  2. スマートフォンの進歩
    基本的に、スマートフォンは電話ではなく、携帯入力機器に専念することになるはず。
    そうなると「音声IN/OUT機構とカメラ」があれば済む(必要なら、机の上にキーボードが投影されて、キーを押すなど)ので、まさにスマートフォンは時計型のみになるのかもしれない。
    ※3年後には、「小さいノート型の端末をスマートフォンと呼んでいた」と懐かしむことに。

もしも上記の様になると、下記の様に仕事や生活が変わるかもしれない。

  • サーバへのOSやソフトの導入、稼働監視はユーザサイドでの導入は無くなり、全てサービス化され、人手は不要となる。
    ⇒システムそのものを各社で個別に作成することはなく、原則PaaS/SaaSで事足りる様になっているかもしれない。
  • 財布、鍵、身分証明書等も全てデジタル化されれば鞄は持ち歩かなくて良くなる
    ⇒新型コロナの影響でテレワークを導入する企業が増え移動する事自体が減っている気がする。人の移動とは何かを考える時なのかもしれない。

このような想像の物語は、いくらでも話が継続できるし、ネタに尽きる事はない。まったく実現出来ない技術を言っている訳ではないので、実現するか否かは「この様な仕事や生活のパターンが、人々に受け入れられるか否か」にかかっていると思う。

さて、冒頭のタイトル「技術力を身につけるとは?」であるが、その目的にはいくつかの選択肢がありそうだ。

A: 仕事の必要に駆られて
B: 新しい技術が世の中に浸透してきたので、仕事の範囲を拡大するため
C: 今後、多くの人が幸せになるために「実現したい未来を想像」しながら、新技術を身につけ、応用するため

私の場合、想いは[C]であるが、実際には[A]や[B]をトリガーに勉強をしている。
あなたはどうだろうか?ぜひ考えて頂ければと思う。