みなさま 田中かつゑです。この「かつ便り」もそろそろ3桁と回を重ねたので、中休みとして我が家のニャンコたちを順番にご紹介します。8匹目です。
No.8 こいわ(男の子)
2019年12月に娘が我が家に招き入れました。去勢済ではありましたが、年齢は10歳位ではないかとのことで、数年程ほとんど我が家の周りで暮していたようです。温厚で気が弱いため、ケンカでは絶対に負けると思います。保護した時に猫エイズのキャリアだったのも頷けます。他の猫にやられてしまったのでしょう。人間に飼われていた感じが全然しないのですが、不思議と娘のいう事を聞き、娘が玄関から「おいで。」と言うと、まるで「お邪魔します。」とでも言うように我が家に入ってきました。野良にしては結構体格が良いな、と最初は思っていたのですが、のちにそれはブラシが全くされていないために古い毛がずっと抜けていなかったためと判明。少しずつブラシに慣れさせ、手入れをしてあげると、まあ、小さい仔！きっと成長期に満足にご飯が食べられなかったのでしょう。よく観察すると、身体も細く、力も弱い仔です。彼はきっと娘が受け入れてくれて感謝していると思います。
正確な年齢は分からないのですが、彼は他の仔の動きと比較しても10歳から１５歳位かな、と思います。ご飯の時以外は基本寝ています。走り回る、ジャンプ、おもちゃで遊ぶなどの動きは殆どありません。猫エイズの理由から先住６匹とは部屋を分けており、こいわの後からお家の仔になった、ちび、ミミ、とらと一緒に穏やかに毎日を過ごしています。
不思議なことにトイレは教えていないのにちゃんとするし、ご飯の時間には人間を呼びます。また、他の仔がトイレを使うと、それも報告してくれます。良いおじいちゃんネコです。
「なかよくしようよ」
（心が穏やかな仔です。正直よくも過酷な野良生活で生き延びられたな、と不思議でなりません。人間に爪も立てず、お風呂・爪切り・抱っこもじっと耐え、病院でも鳴き声1つ立てません。頭を撫でられるのが好き、話しかけられるのも好き、お部屋の中が安全で快適だ、という表情をしています。）
「ご飯ください」
（ご飯の時間は嬉しいようです。ただし小食です。おちょぼ口でもそもそと食べています。野良時代と違って、他の仔と一緒のご飯、トイレ、寝床と環境が変わりましたが、どれにも違和感なく対応できています。この仔は目が合うと、微笑んでいる様な表情をするんですよ。）
「お家の中を探検、出発！」
（4匹ニャンコと先住猫達が出会わないように、この部屋は100均グッズで作ったワイヤーネットで区切ってあります。一応鍵も付けました。というのも、油断して鍵を付けないでいたら、こいわが見事にワイヤーネットのドアを開け、他の部屋を訪問し始めたのからなのです。）
「掃除機は…怖いです…」
（カーテンの陰に隠れ、ひたすら存在を消しています。ついこの間まで、怖くて震えていましたが、やっと慣れたみたいです。でもやっぱり怖いんでしょうね。私が掃除をしている間、やはりカーテンの陰で固まっています。）
人生の後半でやっと安らぎと友達と快適な空間を見つけた【こいわ】でした。