お客様の悩み
お客様はソフトウエア製品開発会社です。業種特化の製品を長年開発しています。ところがベテラン社員の高齢化、引退と共に以下の問題が表面化しました。その結果、ソフトウエアを導入頂いたエンドユーザー様先でトラブルが頻発、負のコストが増加するばかりでした。設計工程での問題
- 内部仕様書内に追加された機能や修正の情報がない(ベテラン社員の頭の中に)
- 設計書は旧版を流用、機能同士の関係や修正影響が分からない
テスト工程での問題
- 全体を見渡せる技術者不在
- 工程遅延のため、テストは外部のテスト代行会社に委託(予算超過)
運用工程での問題
- 複数のエンドユーザー様先でトラブル頻発
- 対応と今後の対策、エンドユーザー様へのお詫び等で負のコスト増加、通常業務が止まる危機に
お客様が実現したい事
ドッグイヤーと呼ばれるソフトウエアの技術進歩は留まることを知りません。今は表面化してはいませんが3年、5年先に自社の技術はお客様に受け入れられるのか、あるソフトウエア会社はその答えを探しておられました。そのためには屈強な技術基盤を作らねばなりません。当社との協業
当社には大手IT企業でソフトウエア品質業務を30年以上担ってきた技術者がおります。当社社長とお客様であるソフトウエア会社社長間で苦悶を共有の上、当社の品質技術をお客様社内で伝授、展開する事としました。
品質保証サービス
設計見直しによる根本原因の抽出、次期製品への反映
1. 現状分析
現設計書+内部仕様書+ベテラン社員ヒアリングから問題点を洗い出します。その結果以下が明らかになりました。
- 内部仕様書が旧版止まり。新しい機能や修正内容が未反映。(ベテラン社員の頭の中にあります)
- 閾値、接続可能利用者の数、非機能要件が暗黙知
- 経験不足な社員に向けた、機能仕様書を解説した資料が欲しい
2. QBMAP(全体が細かくわかる地図)を書こう
分析結果を元にQBMAPを作成していきます。
- QBMAPでは、内部仕様書で書かれた定性値(早い、大きいなどの抽象表現)を全て定量値(0.5sec、10TBなどの具体表現)で表現します。
- 異常時・ネットワークピーク時・膨大なデーター処理時の動きをQBMAP作成の過程で再度見直します。
プログラムの主要な動き、振る舞いが可視化され、誰からも理解できる地図が完成です。
⇒技術者間での暗黙知や非機能要件が見える化、共有できます。
3. QBMAPを活用しよう
- 経験が少ない技術者に教育を施します。全体図が見渡せるため、自分の担当するモジュールと関係をもつ外部機能の繋がりや留意する点が明確になります。
- テスト設計を実施します。非機能要件の重要点が数値で記述されているので、容易に完了です。テスト代行会社は不要です。
- 保守フェーズではトラブル発生時の早期問題解決ツールとして、修正作成時には他モジュールへの影響確認やレベルダウン防止ツールとして活用します。
品質保証サービスお見積り合計
サービス | 詳細 | 金額 |
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品質保証 | ベテラン技術者+若手技術者にて以下を実施
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¥2,000,000 |
管理費 | ¥200,000 | |
合計(税抜) | ¥2,200,000 |
本件はサブスクリプション契約であり、見積例は月額数字です。当お客様は1ラウンド1年の製品開発サイクルであり、2ラウンドに当たる2年間のご契約を賜りました。
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